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なぜ今、駐在ではなく「現地採用」を選ぶ若者が増えているのか

なぜ今、駐在ではなく「現地採用」を選ぶ若者が増えているのか

かつて「海外で働く」といえば、企業から派遣される駐在員として赴任するのが一般的でした。
しかし近年、日本人の若い世代を中心に、**自ら海外で仕事を探す「現地採用」**という選択が増えています。
なぜ今、現地採用を選ぶ人が増えているのでしょうか。


働き方の多様化が生む「現地採用」という選択

日本国内でもリモートワーク、副業、転職など、多様な働き方が定着しつつあります。
その流れは海外にも及び、「どこで」「どんな働き方をするか」を自分で選びたいという価値観が広がっています。

駐在員として会社に派遣されるのではなく、自分の意思で国・会社・働き方を選ぶ現地採用は、まさにこの時代の流れに合った働き方です。


駐在員制度の変化:企業側の現実

もう一つの背景には、企業側の事情もあります。

駐在員を派遣するには、住宅手当・家族帯同費・帰国費用など多くのコストがかかります。
このため、「駐在員を減らし、現地採用を増やす」動きを取る日系企業が増えています。

結果として、現地で日本人を採用したい企業が増え、現地採用の求人数そのものが拡大しています。


若い世代が「現地採用」を選ぶ理由

1. すべてを自分で選べる「自由さ」

駐在員の場合、行く国・時期・任期・帰国のタイミングすべてが会社の判断です。
一方で現地採用は、「どの国で」「どんな仕事を」「どれくらいの期間」続けるかを自分で決めることができます。
この自由度の高さこそが、若い世代にとって大きな魅力です。

2. ワークライフバランスを重視

現地採用者は現地の労働法のもとで働くため、残業や休日出勤が少ない傾向にあります。
駐在員が夜遅くまで仕事をしている中で、現地採用者は時間通りに退勤し、生活の充実を重視する働き方を実現しています。

3. SNSで海外就職が身近に

SNSや海外就職サイトの発達により、海外で働くための情報が手に入りやすくなりました。
「留学なしでも海外で働ける」「英語が完璧でなくてもチャンスがある」といった事例を知り、挑戦する人が増えています。


現地採用のメリット・デメリット

メリット デメリット
自分で国・業種・会社を選べる自由 契約はビザ更新に合わせた2年ごとが多い
現地の生活コストに合わせたバランスの良い給与 契約更新が保証されない場合もある
ワークライフバランスが取りやすい 社内ポジションの上限が限られるケースも
海外転職やジョブチェンジがしやすい 社会保障などが日本基準でない場合もある

とはいえ、「長く海外で働きたい」「自分の意思でキャリアを築きたい」という人にとっては、現地採用の方が現実的で持続可能な選択といえます。


海外で“生きる力”を磨くという価値

現地採用の働き方では、生活・仕事・人間関係などをすべて自分で選び、自分で解決していく力が求められます。
この経験は、たとえ将来日本に戻っても、柔軟でグローバルなキャリア形成に大きく役立ちます。

“会社に派遣されて海外に行く”のではなく、**「自分で選んで海外で生きる」**という姿勢が、次の時代のキャリアの形になりつつあります。


まとめ:主体的なキャリアを築く時代へ

駐在か現地採用か――。
どちらが良い・悪いではなく、「自分がどんな生き方・働き方をしたいか」で選ぶ時代です。

企業に任せるのではなく、自分の意思で国を選び、働き方を選び、キャリアをデザインする
そんな主体的な選択をする若者が増えているのは、時代の自然な流れといえるでしょう。


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